(礼香の身体の事が詳細に書いてあり、それを見ているだけで妄想が膨らんでしまう)
(どうやら彼氏は今日の説明会には参加せず、夜に礼香のマンションに行くらしい)
(ふと下を見ると、今度は電車の揺れのせいで財布がチャックから顔を出していて)
(しめたと言わんばかりに素早く抜き取り、中からマンションのオートロックを解除するカードと部屋の鍵らしきものを取ってしまう)
(そのまま財布をまた鞄の中にしまって、何食わぬ顔で)
(一通りやることを終えてスマホの中身もじっくり見た後、電車が目的地に到着して礼香は降りていく)
(盗んだスマホを自分の鞄の中にしまったまま、自分も企業説明会の会場へと足を運んだ)
(企業説明会の会場では、やはり礼香の姿を確認する事ができて)
(澄ました顔をしながら今晩彼氏との初Hをするのかと妄想すると同時に)
(このいやらしい身体を貪れるのかとも考えて、既に興奮を抑えるのに必死の状態だった)
(そして、彼氏のLINEに「今日説明会の後大学に行かないといけなくなって、帰るの遅れるから会えなくなっちゃった」と一文を送る)
(邪魔者の排除は完了して、夜を楽しみにしながら説明会が続いていった)
(説明会が終わり、礼香より先に急ぎ足で駅まで向かう)
(一緒に乗り込んでまた痴漢したいところであったが、それ以上に大事な目的があり)
(電車から降りると、また駆け足で礼香のマンションへと向かっていった)
(マンションのオートロックはカードで解除し、その先に更に部屋番号と暗証番号を入れる厳重なセキュリティだったが)
(これもスマホのメモ帳の中に番号が書いてあり、簡単に解除してしまう)
(そのまま鍵を開けて部屋の中に入ると、昨日カーテン越しに見た礼香の部屋が)
(広くはないが綺麗に片づけられた女らしい部屋で、僅かに甘い香りが漂っていた)
昨日はここで着替えてたんだな…礼香が来るのが楽しみだよ
(ソファにどっかりと座り、礼香が帰宅するのが待ち遠しくそわそわとしていた)