なるほど…聖なる場所を守ってる魔物ってのも若干不思議だ。
まぁ持っていかれると困るお宝を守ってると考えたら納得も行くけど。
ふんふん…あれ?じゃあその時は天使の力もなしに聖堂まで行けたってことですよね?
ならその時と同じようには…まぁ、いかないってことですよね。
(特殊能力に頼りっきりじゃいざという時に困るんだな…
なんて思いながらダンジョンの概要を飲み込んでいく。
話を聞いてると僕にもチャンスくらいは巡ってこないだろうか?なんて思ってたりして。)
分かりましたって…というかそう言うと思ってましたよ。
護衛任務の一環とでも思えばいいですよね?敵の退治だけが騎士の役目じゃないですから。
いつもの調子っていうか今までの調子で突っ込まないでくださいよ。
それだけは約束してください。まぁ…普通の女の子って自覚してるなら心配要らないか。
あそこってそこまで遠い場所じゃなかったはずですよね。
行けるなら早いほうが良いって顔に書いてますよ。
(訓練過程でも一応はやったことのあることだけど、
いざ二人きりで実践となると中々に緊張するもの。)
(いつの間にか彼の目つきも真剣なそれになっている。
もしサキュバスのテレパシーが残っていたなら何も聞こえないだろう。)