>>357
つまるところは気に入られないと駄目ってことですか。気難しそうな天使だ…。
まぁ天使様…神様の使いなんてそれくらいで丁度いいか。威厳ってのもあるだろうし。
仮に簡単に人前に出てきたらありがたみも薄れそうだ。

ああ、そういうオーク…っていうか同じ個体?
ってことは退治もされてない上に、そこそこ長生き…おじさんなのか?
僕達からしたらどれもこれも同じに見えるけど、やっぱ個人差ってのがあるんだろうな…。
(魔物達の言葉は流石に僕達では分からないが、
おそらく彼らなりの社会があるのは想像に難くない。
そう考えると余計に命を取るのも忍びない。)

あー、そういう事もあるか。参ったな。
来てない間に道が2つも増えてるってことか…。
エリスさんを当てにしてないわけじゃないですけど、
ふむ…じゃあ左の道から見てみましょう。
(通り過ぎた場所にオークの詰所があったのは記憶と合っていた。
が、どういう理屈か知らないが道が増えているという。
行き止まりなら戻ってくれば良いとエリスの記憶と別の道を辿ってみる事に。)

エリスさんはこの道に見覚えは…当然ないですよね。
せいぜい水道みたいなモノがあったくらいで。
前来た時にはこんなモノありま…えぇ、なんでこんなタイミングの悪い…。
エリスさん?大丈夫、じゃないですよね。その格好だと特に…うわぁ…。
(先にはオークの作ったものと思わしき木製の水道らしきものがあったくらい。
おそらくは雨水とか川の水を流して使っているのだろう。
生き物なら水くらいは飲むだろうと一人納得していると、
急に勢いの増した水がばしゃあと二人にかかる。)
(僕の方は鎧が濡れただけで済んだし、
ランタンも外側が濡れただけで中身は無事なのだが、
エリスはバケツで水を浴びせられたような状態…
普段の格好なら彼女も気にしなかっただろうけど、
今の格好で水びたしになれば当然エリスの上半身と衣服が張り付くように…。)