>>122
はい……誰もいない……
(多少安堵の息をこぼし、私は周囲を確認しながら沙織さんから離れないように進みます)
物足りないなんて……そんな……
(先ほど人に見られるか見られないかの瀬戸際で危機を感じた後でしたので否定はしましたが、ただの散歩では味気ないのもまた事実でした)
ひゃっ!!
(静かな夜道を歩いていると突然沙織さんがローターのスイッチを入れ、私は思わず声をあげてしまいます)
あ……う……はい、わかりました……
(雌犬と呼ばれることに快楽を感じ、沙織さんにリードを引かれ駅前まで進みます)
電柱……芸……
(『犬らしく』という言葉が念頭に置かれてそれらの単語が脳裏に響き、次に自分が何をされるのかなどは想像がつきました)
そう……ですね……沙織さんのためなら……私、なんでもしたいです……
(私はそう上目遣いで話しました)