某国某所ーー

此処はとある国の山の奥深く。
まるで人が立ち入るのを拒むのかの様に木々が生い茂っており、まさに樹海と呼ぶに相応しい。
そんな人跡未踏の地の様な場所に一部、岩肌をくり抜かれて、明らかな人工物と思わしき扉が鎮座していた。

その扉こそ、昔戦争真っ只中の時に広大な山の地下に一部の人間しか知り得ない、極秘の生物兵器実験施設であった。
施設内部はその広大さから、まるで迷宮の様に入り組んでおり、施設内の情報を持たない者が入れば瞬く間に迷う事であろう。

しかし、そんな施設も戦争末期に起きた実験中の事故に施設職員は全滅、外部への情報漏洩と実験生物が施設外へ漏れ出す事の影響も考慮して、当時の一部の高官は事故の解決もままならずに施設をそのまま封鎖、以降、何百年と時は流れ、その当時のまま封印されて来た。

そんな施設へと今、一人の女エージェント、リン・オリヴィアが調査へとやって来る



【お待たせしました。書き出しはこんな感じでいかがでしょうか?】