はぁ……はぁ…………なんとか…………隠れられた……
(息を切らして物陰に避難することはできたが粘液はほぼ全身に付着しており、ワイシャツは透けて肌に張り付いている様子がはっきりとわかり、余裕のあったジーンズも彼女の脚にぴったりと張り付いていた)
なにか……変な感じがする……
(目視では確認できないが、服の中に何かが入り込み体中を這いまわるような感触を覚えていた)
また……なにかついてきたの……!?
(危機感を感じたころにはもうすでに遅く、服の下には無数の虫が這いまわり集中力をかき乱す)
う……裾から入られるなんて……服も脱げないし…………
(ベストやワイシャツのボタン、ジーンズのベルトを外そうと試みても粘液でまみれたそれらに手が滑り満足につかむことすらできず、無理やり脱ぎ捨てようにも張り付いた衣服は其れすらも許さなかった)
はぁ……はぁ…………それに、身体が…………熱い……
(同時に粘液を口に含んでしまったことが災いしてリンの身体は突如火照り、服の下でうごめく虫や体内に潜む卵の苦痛が全て快感として変換されていた)
っ…………このままここにいても状況が悪化するだけ…………
(粘液にまみれ、快楽に身を蝕まれて持ち前の身体能力も満足に発揮することはできないがそれでもリンはここの空間からの出口を探そうと這ってでも試みる)