ようやく一息付ける場に出れた事で、ホッと息を付くリン。
全身が粘液まみれで、体内には無数の蟲と卵が巣食っていて、完全に新手の実験生物と遜色は無かった。
部屋にある流しからは運が良い事に水が流れ出て、その水により顔と手を洗う事が出来たので、ベスト脱いで水浸しにして服に付いた粘液を拭き取ろうとした瞬間、突如として体内の卵が激しく胎動して、リンに立っているのがやっとなレベルの刺激を与え、リンの動きを止める。
まるで、粘液を落とすのを阻止するかの様に。
それに共鳴するようにして、乳房や子宮内の蟲達も活発に蠢き回る
これはたまたま偶然なのか、それとも卵が何かしらの方法でリン自身の行動を監視しているのか。
1度は阻止されたベストでの粘液落としを再度しても良いし、諦めて他の行動をしても良い
またはこの部屋から出ても良い
しかし、体内の卵が大きくなったのか以前よりもしっかりと存在感を感じる。