(コツン…コツンと足音が響き、アクセサリーをちりんと鳴らしながら、薄暗い廊下を四つん這いの彩音さんと歩く。)
(今のところ人の気配はないが、偶然温泉に入ろうとしている人がいても不思議ではないので、周囲の確認だけはしていた。)
ふふ…ここ3階だから、素早く歩けば、人に見つからずにいけるんじゃないかしら…ね。
それにしても…、そんなに息荒くして、ほんとうに犬みたいね。
足取りもゆっくりだし…
雌犬散歩してるところ、見られたいのかしら…彩音さん。
(わざと彩音さんを煽る様な言葉をかけて、彼女の焦燥と羞恥を高めながら、階段にたどり着き、階下へと降りていく。)
(勿論見られることは私自身の破滅をも意味するのだが、彩音さんとの露出行為の興奮が、その恐怖よりも大きくなり始めるのを感じていた。)