>>12
「あんたが物わかりのいい奴で助かるよ」
(傭兵として、身勝手な雇い主のせいで苦い経験をしたことは何度もある)
(グラドが自分を信頼して言葉を聞いてくれる人物であることに、最初の依頼の時から感謝していた)

「ああ、それだけ時間があれば大丈夫だよ」
(必要な物資を思い浮かべながら、デニムの言葉に応じる)

(あっ……)
(肩に置かれた手の感触と、男の言葉に含まれたニュアンス。それだけでリーゼの鼓動が高鳴った)


(ギルドを後にしたリーゼはすぐさま馴染みの店を回り、必要な物資の買い出しと手配を済ませていった)


「グラド、あたしだよ」
(男が取った宿の部屋のドアをノックして、声をかけるリーゼ)

【特には大丈夫ですよ】
【このまま部屋でキスやセックス突入でもOKです】