快楽に狂いながら時計を見ると、先生が来る時間まであと15分。
 棚の上には分類案内の看板が天井からぶら下がっているので、首輪の鎖をこの看板に通して繋ぐ。
 首はしまらないようにしてあるが、しゃがんだり急いで隠れる事はもう不可能だ。
 本棚は廊下からは見えないが図書室に入れば一発で分かってしまう。
 そんな所で本棚の左右の棚に手足をかけて「精液便所」の看板をつけた私が大の字でおまんこ晒してバイブでオナっているなんて。
 当然、きっちり来るわけもなく、何時来るか、その恐怖感が快感となって私を壊す。
「…ふぁ…ぁ…ひっ……気持ち…よすぎる…ふぁ……」
 何時来るかというどきどき感がたまらない。
 太ももにはガムテープでローターやバイブ・アナルバールのスイッチを固定させていた。
 先生が来るので、スイッチは全部切っている。
 胸のどきどきが止まらないし、刺さっているバイブとアナルバールの為に口を半開きで涎をたらして、卑猥に腰を揺らす私がいる。
 ほしい…もっといきたい。もっと狂いたい。
「ぁ…はぁはぁはぁはぁ…ち、ちょっとだけなら…いいよね……」
 自分に言い訳しながら、ローターのスイッチを「弱」にする。
「ふぁ…ぁ……ぃぃ……」
 声がだんだん大きくなるのが分かる。
「ま、まだ、こないよね…」
 バイブとアナルバールのスイッチも「弱」にした。
「あんんんっ!いいっ!!たまらないよぉ…」
 本棚に響く重低音に合わせるように喘ぐ私の耳に、廊下の先から聞こえてくる靴音が耳に届いたのはそんな時だった。