「……? ん、ぁ……」

セイ兄ぃの大きな手があたしの手に重なる。
手の甲に触れた肌は暖かくて、昔はよく手をつないでもらってたな、なんてことを思い出した。

その手ごと自分の胸に。
掌で触れてみて、自分の体が熱を持っているのを感じた。
あたしの掌はまだ冷たくて、それがコスチューム越しに感じられる。
そのままゆっくりと、兄ぃの手があたしの手ごしに動き出す。

「ん……あ、ふ……う、あぁ……」

自分の胸をさっきまでのように撫でて、揉みまわす。
まるで肩もみのように。
そうしているうちにだんだん体の力が抜けてく。
声と息が勝手に出て行く。でも苦しい感じはなくて。

兄ぃの右手が離れて下へ。
おへその下を撫でる。
ぴたりとしたコスチューム越しにじわりと心地良さが生まれる。
しばらくして右手はもっと下、スカートを伴ってあたしの両脚の間に……

「ひゃんっ……!?」

ぎゅっと握り締められて変な声が出た。
胸と同じようにぎゅっ、ぎゅっ…とほぐすようにされて。
さっきまで感じていた、おしっこがしたくなるような感覚。
気が付けば両ひざを合わせてもじもじとしている自分がいた。

「んんう……セイ、兄ぃっ……そこぉ」

すごくせつない。
だけど苦しさはなくて、むしろもっとしてほしい。

「きもちいい……っ」