あたしはあたしのままだけど、今のあたしは普段のあたしとは違うワケで。
その状態で裸になるのはもちろん初めてだ。
兄ぃとはすっごく小さい頃に一緒にお風呂に入ったこともあるらしい。
らしい、と言うくらい昔の話で当然あたしは全く覚えていないけど……。
当然そんな記憶も怪しい頃と今では全然意味も認識も違うのだ。
ギシ、とベッドが音を立てる。
横になっているあたしに覆いかぶさるように、兄ぃの顔が近づいてくる。
何度目かも分からないキス。
目を閉じて兄ぃの唇の感触を感じる。
「……ッあ!?」
突然胸の先っぽに刺激が走る。
驚いて目を開けると兄ぃがあたしの胸にキスしていた。
まるで赤ちゃんみたいにあたしの胸を吸い上げる。
「あんッ……! くすぐったッ……ああぁっ」
まるで先っぽから体の力を吸い出されるような感覚。
体をよじらせても兄ぃの唇は先っぽから離れてくれない。
「んっんっ……! もうやめ……くぅぅっ」
吸い付いたままの口の中で、舌や歯が先っぽをこれでもかと刺激してくる。
その動きひとつひとつにあたしはびくびくと体を跳ねさせるしかできない。
「……あっ……、ん! ああ、いやっ…あぁぁっ! くぅッ……う!」
片方が終わって解放されたかと思ったら、反対側にも。
終わらない先っぽへの刺激に、あたしの股はまるでおもらしでもしたかのように太ももまで濡れていた。
「ん、はぁぁぁっ」
びっしょりと濡れたあたしのそこへ兄ぃの指があてがわれる。
そのまま指先があたしの体の中に入れられた。
痛みに備えて一瞬緊張した体をほぐすように指が動く。
自分のものとは思えないヘンな声が出てしまった。
あたしは一体どうなってしまったんだろう?