愛よりも深くの感想を投下

ざっくり一言で感想を言うと「ホラーだった」
以下ネタバレ




ヒロインはヒーローにとある男を籠絡するために性的な意味含む一切合切を教え込まれた奴隷
とある男とは国王であり、ヒロインはヒーローの雇い主である王弟の王位簒奪の駒
ヒーローもヒーローで国王の異母弟にあたる
先代の国王と王妃には姉、国王、王弟と三人の子がいてヒロインは姉に似てる
国王は姉を女として愛していてヒロインを同一視している節がある
ヒロインに会った国王はヒロイン囲い込んで結婚し、抱く。ヒロインもそれが役割だからと抱かれる。ここはヒロインの弟が人質に取られているから、弟の為に必死だったり、ヒーローのこと思ってたりで耐えている
ちょいちょいヒロインの事国王が姉上と呼んでたり、姉が好きだった物をヒロインに対してこれ好きだったでしょう?と混濁してきてその描写がホラー
ヒロインは国王に抱かれながらその様子が怖いし、奴隷なのに王妃とかと葛藤する
何よりヒーローが忘れられなかった
しかしながらヒーローに対する感情が恋かと言われるとチョット違う、愛ではあるけど執着に近いかなと感じた
王弟の策略でどんどん追いつめられ、ヒロインは国王暗殺を命じられるが、直後に弟の生が絶望的であると悟り、自殺しようとしてヒーローに止められる。そしてヒーローに抱かれる
ヒーローの身の上話を聞いたりしてお互いが運命共同体であると伝えあう2人
その後はヒーローが投獄されたり、ヒロインが監禁されたり妊娠してたり、国王の発狂っぷりが加速したりして
最終的に国王と王弟は死亡
ヒーローは宰相に取り立てられてゆくゆくはその地位に
ヒロインは国母になるだろう
子供はどっちの子か分からない
全部ヒーローの策略だったのかもしれないけれど
自分たちは運命共同体でどうしようもないから裏切れないよね
というような
タイトル通りの愛より深いなにかで結ばれるというより縛られてる話でした
文章が上手くて発狂描写が怖かったし、説得力があって面白かったよ
久々に良い本が読めた