淫惑の華 三都艶情
乙蜜ミルキィ文庫  渡辺やよい

ネタバレあり






表紙とあらすじから見てヒーロー三人いるのかと思ってたけど、(たぶん)本物のヒーローは表紙右の日本人一人だけの純愛ものだった。

明治時代の話。ヒロインは日本とロシアのハーフなので、名前がニーナ。
小さな頃から互いに恋心を抱いていた青年(表紙右)と婚約して幸せの絶頂だったのに、父親が死んだことで叔父に騙されて香港に売られる。
売られた先でイギリス人の伯爵(表紙上)に買われて、そのまま性奴として仕込むために中国人の男(表紙左)に預けられる。

挿入は婚約者(日本人ヒーロー)とだけだけど、Hシーン自体は結構ある。*はナシ。要素としては媚薬、張り型、木馬、縄、自慰プレイ、口奉仕、男の目の前でおまるに(小)をさせられる、など。
特に中国人や伯爵からの攻めでは張り型大活躍。婚約者とはなにも使ってなかったはず。
中国人と伯爵からは結構酷いことされてます。特に伯爵。シーンはなくても、こんなことをされた〜っていう説明が結構えげつない。ヒロインは感じまくってて痛くないけど、イタタッってシーンもある。

ヒロインは健気で芯がしっかりしててちょっと気が強いところもあって好印象だった。
ヒーロー三人はそれぞれしっかりキャラ付けされてていいと思う。
ヒーロー視点のところもあって心情がわかりやすかった。

ヒロインは結構ずっと婚約者のことを想ってて、婚約者との思い出を頼りに酷い仕打ちにも耐えてるんだけど、伯爵と仲良くなってからはもうこれでいいかなって思っている。でも婚約者が取り返しに来たらやっぱり婚約者が好き!ってなって婚約者と日本に帰る。
↑自分は違和感なかったけど、ヒロインを優柔不断に思う人もいるかもしれない。


とりとめなく書いたけど面白かったです。わりと話がしっかりしていると思う。
でも残されたヒーロー二人には幸せになって欲しい。特に麗龍。