おまけ2.
「はい、おはぎ。好きだったわよね」
「あ……、いただきます……」

居間に通された道弘の前にお茶とおはぎが置かれる。
それを道弘が一つ摘まんで口にする。

「どうかしら?」
「う、うん……、おいしいよ」
「ふふ……」
「……、どうしたの?」
「うふふ、変わらないなあって……」
「そうかなあ……」
「そうよ、そうやって美味しそうにおはぎを食べるとこなんて子供の時のまんま」
「えー、もうガキじゃないって知ってるじゃん」
「あら、そうだったわね」
「そうだよ」
「うふふ」
「はははは」

くすくすと笑うおばさんにつられ、道弘も一緒になって笑った。