16.
確かに俊也はキヨ子の孫であった。
キヨ子の最初の嫁出しの後に、キヨ子の息子とその母嫁との間に生まれた子だ。
キヨ子の嫁ぎ先は俊也の家に近く、俊也は幼い頃からキヨ子とよく会っていたのだが、
キヨ子が再び嫁出しされてからは疎遠になっていた。
それが、俊也が文恵と同じスーパーでバイトをしていて、
さらに俊也が文恵を母嫁に選ぶとは夢にも思わなかった。
孫がいる身で嫁出しされることはさほど珍しくはなかった。
しかしながら、その孫が嫁ぎ先の夫の母と結ばれるとは聞いたことがなかった。

「まさか母さんのお相手がキヨ子の孫だったなんてねえ……」
「ええ、とても驚きましたわ……」
「ねえ、実の孫が義理の父親になるってどんな気分?」
「どんな気分って言われましても……」
「やっぱり、恥ずかしい?」
「そ、それは……」

キヨ子は頬を染め、明文の視線から逃れるかのように顔を背ける。

……やっぱり、キヨ子って可愛い……

他の男たちの精液によって淫らな肉体に磨かれてもなお、キヨ子は初々しさを残していた。
そんなキヨ子が明文にはとても愛おしかった。

「明文さん?」

己の胎内で硬くなってくる明文を、キヨ子は切なげに見上げる。

「はは、キヨ子は可愛いな」
「も、もう……、何言ってるですか、こんなおばさんに……」

そう言って照れるキヨ子に、明文はますます硬さが増してくる。