17.
過去にキヨ子が何人の男たちと体を重ねたかはもはや関係ない。
今は明文だけの母嫁なのだ。

「キヨ子、これからたっぷり孕ませてやるからね」
「は、はい。頑張ってくださいね、旦那さま」

キヨ子はギュッと明文を抱き寄せると、唇を重ね激しく舌を絡めてきた。
その行為も前の夫たちとの間で身に付けてきたものかと思うと、明文はその存在を打ち消し、
自らをキヨ子に刻みつけるかのごとく腰を叩きつけるのだった。