私は、息子の褒め言葉に照れてみせた。
この後、何がおきるのか私には解っていた。
息子は、喪服姿の私を抱くのだ。
私と息子の、関係のきっかけを作った喪服を着たままのセックス。
あの時は、当時愛人だった夫と喪服姿のまままぐわった。
それを覗いていた息子は、深く感動していた。
それを聞いたのは事の後だったが、それを聞いた私をその気にさせてしまった行為だった。
息子の性癖は、そこで形成されたと言ってもいいかもしれない。
息子の中で、喪服姿の母親を犯す事が念願だったらしい。
なんとなく、私の中でも喪服姿のまま息子に抱かれたいという願望があった。
今それが、叶えられるのである。

「さあ、母親と息子の愛のある宴のはじまりだ。」

夫の言葉が合図になった。
息子が歩み寄ると、私は敏也と唇を重ねた。
そして、互いの舌を絡め唾液を味わった。
愛しい息子の唾液。
私は、すべてを敏也に委ねた。
息子のされるがままになろうと。