それからもおじさんは父と母に酒を勧め続け、まずは父が潰れ、「もう仕方ないわねえ」と言っ
ていた母も次第に視点が定まらないようになってきた。
するとおじさんは俺に「親父さん酔っ払って寝ちまったから部屋に連れて行ってやんな」と言い
俺は言われるままに父を起こしてなんとか部屋に連れて行ったんだけど
その背後でおじさんの声が聞こえた

「孕ましたる」

俺はびっくりして、なんとか父を部屋まで連れて行ったあと、あわてて広間に戻ったんだが
すでにおじさんと母の姿はなかった。
その夜、布団のなかで、いまごろ母さんはおじさんにヤラれてるのかな、おじさんの子供を妊
娠させられてるのかなと、しばらくモンモンとしていたが、やがて寝入ってしまった。

翌日、目覚めると母はすでに帰ってきていて、何事もない雰囲気だった。
たぶん母はおじさんとセックスして妊娠させられたことにまったく気づいてなかったんだと思う
朝食をとりに広間に行ったら、昨日のおじさんがいて、父も母も昨日はどうもと会釈していたが、
それっきり。その後、ゆきずりのこの男の子供を難産で産むことになるとは夢にも思ってなかっ
たと思う。
おじさんは遠目に自分が孕ませた女を見てどこか名残惜しそうにしていた。