>>148 つづき
(ラレ)
カインの呼吸が静かなものになり、身体に絡みついていた禍々しい茨のつるが消えてゆく。
主がゆっくりと瞼を開くと、覗き込んでいた三人の家臣たちは、喜びの声をあげた。
(中略)
「ここは・・・俺の部屋か」
(中略)
少年は、オルグ、フラウ、ドワーフ親方の顔を順番に見て、頷いて見せる。
それからふと視線を落とし、自分の手を握っている小さな手に気づく。
ベットに突っ伏している、色あせた黄色の髪をおさげにした女の子。

「メイ?」

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(パク)
ーー次に目が覚めたのは、沈んだはずの日がまた昇ってきたころだ。

消毒液の匂いが満ちた医務室の中で、ほんの少しだけ違う香りがした。
顔を動かしてそっちをみると、栗色の髪の毛と旋毛(つむじ)が見えた。
俺の眠るベッドに顔を伏せ、規則正しく呼吸をしている。
小さな手が、俺の手を握っていた。

「……ごしゅじん」
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別の話からシチュを組み合わせR18も持ってくるから時系列通りに行くわけない
BとCもそのケース(これについては明日以降)