検証でなくてすみません
個人的な感想ですが、前に犬の小説を読んだとき、あまりにも読みにくくて途中で切ってしまいました
犬の小説には元ネタとなる小説があることを知り、それを読んで読みにくかった原因に思い当たりました
元ネタとなる小説はノーマルな男女の主従関係で主役の女性を中心に視点が固定されていますが
犬の小説は特殊設定でその上視点が移ったり、はっきりしないことも多く、途中で何度も前のページに戻って
読み直したり設定を確認したり、結局あやふやのままだったりとスムーズに読み進められなくて面倒でした
ノーマルな設定の場合は読者にある程度前知識があるので設定の説明も簡易化できますが、特殊設定の場合は
設定の説明を組み入れて読者が設定を忘れて置いてきぼりにならないよう手当する必要があります
犬の小説はこの手当があまりなく、唐突に立場や視点が逆転することがあって、それまで覚えていた設定が
崩れて混乱し、設定の再確認が必要になるのが面倒でした
犬の小説がこんなややこしい特殊設定なのに設定の手当が少なかったのは、元ネタの小説がノーマルな男女関係
というシンプルな設定で手当もシンプルでよかったことに引きずられてしまったのではないかと思いました
元ネタの小説を読んでから犬の小説を読めば、ここまで難しくはなかったかもしれないです
元ネタ小説のパロディとしては、犬の小説みたいなのもありかもしれないとは思いますが、元ネタの小説を
知ってしまうと、読みにくいものを何度も読み直そうという気にはなれないです

それと犬の十戒を使うなら、10章で章立てして各章のタイトルに犬の十戒を使い、各タイトルに合わせて
階層化した方が良かったと思います
もしくは各章の内容に合わせて章タイトルを犬の十戒風に作ればよかったのにと思いました
11回から力尽きたといわんばかりの落差がとても残念です