こういう奇想天外なファンタスティック浣腸責めはSMマニアには出てこず、組事務所や悪徳医院など通常のSMらしい設定で、
ある程度ストーリー性があり(悪漢がヒロインをなかなかモノにできないもどかしさとかヤクザを刺して逃避行のサスペンスとか
女体オークション描写とか)、女を罠にかけじわじわと調教していくのがSMマニアの編集方針なのだろうか

SM秘小説のほとんどは単独ヒロインにありとあらゆる責めを加えるが、SMマニアは特に後年になると連載回ごとに
メインが変わるような複数ヒロイン制なのも特徴。(もっとも、後期の「凌襲」「実験病棟」「悪魔の淫獣」などは
ヒロインを出しすぎたのか、一人一人の調教過程がはしょりすぎの感があるが)

また、SM秘小説は「肛虐秘書室」以外はメインヒロインは全て人妻(一部未亡人)で統一なのに対し、
SMマニアは人妻、未亡人以外にも女子大生、女教師、秘書、スチュワーデス、OL、女医、銀行員、実姉義姉と多彩なのも編集部のリクエストの違いか

なお有志のアンケートによると結城先生の自選ベスト5は「狙われた媚肉」「人妻狩りの森」「淫行性吸血蛭」「人妻乱身調書」「生贄クラブ」と
なんと全てSM秘小説。同誌では先生の本当にやりたい、人妻の肛門を奇想天外な方法で責め嬲る話を思う存分書いていたということか