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捨てられた妻と捨てられた皇妃の類似部分(無料2話まで).2

【皇妃】
「そなた。美優に近づくでない。美優は繊細で純粋な人だ。そなたのような女が気安く接してはならないのだよ。皇后の座が自分のものになるとでも思っていたか?神は最初から美優を僕のもとに導いてくださっていたのだ」
「またこのようなことがあれば絶対に容赦しない」
【妻】
「アマリアには二度と近寄るな。アマリアは優しく繊細なんだ。お前のような無情な女に関わってもらいたくない。正妻の座は皇帝陛下の命で貴様になっているが、私の寵愛はアマリアにある」
「またアマリアを泣かせるようなことがあったら、今度は容赦しない」

【皇妃】
「帝国の太陽、皇帝陛下」
【妻】
「帝国の絶対なる太陽、皇帝陛下」

【皇妃】
バシン!と主人公を夫が頬を打つ。
「おい、美優に一体何を言った?」
「皇后の座はそなたのものだとでも言ったのか?」
「…いいえ、陛下」
「それではどうして美優が泣きながら僕に席を外せと言うのだ!」
「それは…」
【妻】
バシン!っと、レオンの平手がシンティキアの頬を撃つ。
「アマリアに何を言った!」
「アマリアに何をしたんだ!」
「何もしておりません、侯爵様」
「正妻は自分だとでも言ったのか?」
「…いいえ、侯爵様」
「じゃあなぜ、アマリアは泣いているんだ!」
「それは…」