ゼロ話のセックスがエロくないってのは、エロくないセックスだからなんじゃないの?
男の側に、情動も、衝動も、感慨も無い。淡々と、仕事として行うセックス。だからエロくない。
90目には、彼はそういうものとしてセックスをしている、という描写として受け取った。
もしそうであるならば、それを冒頭に持ってくる構成には難があるかもしれないが、それは筆力の問題ではなく、むしろあることの証左になっている。

ただ既出の意見と重なるが、読者は設定よりエロに関心がある。先にある程度ご褒美を提示し、そこから設定の話と結びつけるとか、
主人公が設定を知ることにより行動に変化が生じるなど、設定の開陳が物語に変化を与えるような描き方であると、設定の無駄な描写という印象は薄れるかな。