作品への思い入れは伝わってきた。もうちょっと推敲すればよくなるのにと思う。

特に、地の文の描写にひっかかっるところが多かった。
硬い文体は作者さんの持ち味なんだろうけど、その文体に合わないフレーズ(再トライ、フル稼働、バッシングのような外来語、ビクンっ、ビクンっのような擬態語など)が序盤から連発されているのはどうしても気になる。
また、一部キャラの行動が不自然だと思う。
特に、父・バーンウッドは、病弱な娘を森に連れ出しながら、「余計なことをするな」「無理をするな」「頑張れ」など一貫性のない言動を繰り返しており、明らかにおかしいと感じる。
国の名門貴族の当主らしからぬ立ち居振る舞いもあって、読んでいて落ち着かなかった。

技術的な面では、「三点リーダー(……)」が「....」で代用されているところや、「ダッシュ記号(――)」が「横棒(ーー)」になっているところは、慣例に従って訂正した方いいと思う