華子「Help! I need somebody help!」
華子は熱さのあまり、身をよじり、苦しみから逃れようと流行のロックミュージックの歌詞を口走った。
沖田「ばかやろう!またJASRACが来るじゃねーか!」
俵「落ち着け沖田。これは洋楽だ。JASRACの守備範囲外だ」
沖田「そうだったのか・・・」

世界中を席巻したビートルズの上陸から10年。
当時は不良の音楽とされ、上流階級からは眉を顰められたビートルズも70年代には市民権を得、
華子のような育ちの良い少女もロックにはまっていたのだったが、沖田や俵には受け入れがたい事実だった。
沖田「ビートルズ聞くなんて聞いてないぞ。百恵ちゃんの歌とかじゃねーのかよ・・・やる気なくしちまったな」
俵「ああ、勃つものも勃たねえ。家に帰してやるか」
男たちはとぼとぼと家路につくのだった。