ファインダー越しに、倒錯の責めにさらされる華子の肢体を見つめる俵は、野卑な笑みを浮かべ、唾を呑み込み、彼女の悲鳴と喘ぎを聴き入っている
沖田は、裸身をくねらせ可憐な悲鳴を上げ続ける華子の姿態と、自ら手を加えることなく悶え、被虐の官能を昂められていく彼女の様子を楽しそうにながめていた
暗闇でスポットライトと、多数の蝋燭の焔に照らされ、熱蝋の雨と花弁を責める淫具によって、否応なしに哀しく淫らにうごめく人の字にされた少女の白い裸身は、男たちにとってまさに夢のようであった、華子にとってそれは悪夢そのものであったが
これが昨日、名門校の教室で友人と談笑し、熱心に授業を受けていた純粋無垢な女子高生だとは、彼女の視界をふさぎ、涙を染み込ませ、蝋に汚された濃紺のスカーフと、拘束された裸体の周りに散らされた、セーラー服と白い下着が、その明確な名残を残している
全裸の沖田と俵の嗜虐心は再び昂まり、逞しい体を屹立させていた
「やめてっ!……ああっ!……あ……あ……」
また華子は烈しく哀しい被虐の絶頂をむかえるのだった