悪徳の栄えが読みたくて、古本屋で買ってきた。

 ひと握りほどの鋼鉄製のパイプが、床から天井にかけて二本立っている。床と天井の部分には壁に平行な細長い溝があり、そこにパ
イプがはさみこまれ、ペアリングの仕掛けで自由にパイプを左右に移動させることが出来るようになっていた。
 パイプには無数の穴が開けられていて、目の高さの部分に、それよりひとまわり大きいパイプをすぺって上下に動かし、パイプの穴
にポルトを通すことによって気に入った高さに固定することが出来るようになっている。

どういう構造なのか想像しているのだが、「目の高さの部分に、」以降がよくわからない。どういう構造なんだこれ?