姉「ねえオトくん、これいけないことだって分かってるよねえ」
弟「わかってるよ姉さん。だから姉さんが俺を引っ叩いて逃げてよ」
姉「オトくんが止めなきゃ駄目でしょ」
姉は優しく弟を窘める。だがそれが本気ではないことは姉弟二人ともわかり切ったことであった。

弟「俺、止められないよ。姉さんが止めさせてよ」
姉「駄目、オトくんが止めて!」
弟「無理だよ姉さんっ!俺、姉さんのことが大好きなんだ。だから姉さんが逃げてよ!」
姉「姉さん逃げられないの。姉さんもオトくんのことが大好きだから。だからオトくんが……」
弟「俺には無理だよ。姉さんのことが大好きだから。このチャンスを逃したらもう二度とこんな機会はないから」
姉「駄目っ、そんなの駄目っ。お願いオトくん……」

言葉とは裏腹に二人は激しく求めあっていた。姉と弟、それは決して結ばれてはならない禁断の関係であったが、若い二人には乗り越えられない壁ではなかった。
二人は親の目を盗んでは決して許されない行為を積み重ねてしまうのであった。