ガキに溺れて家族を捨てた千鶴や子供の前で愛していないと不貞を見せつけ失踪した紗夜子。
堕ちて、用無し亭主といらない息子と罵倒するような家族を捨てるヒロインの方が潔いのかもしれん。

一方、長年連れ添った旦那らを直接的な言葉でいらない、愛していないとはいわず、間男から与えられる
快楽を我慢できずに、結果としては家族を傷つけ続ける唯子さん。
どちらもひどいとは思うが、決して最初から望んだわけでなく、洗脳され強いられた先に牝に堕ちる。
それでもこれまでの人生を捨てられずに、家族への想いを残しているヒロインの方が、ズルい女にも感じるが弱くも
切なく悲しい女の本音を表しているように感じる。
これまでの作品で、なぜあっさりと家族を捨てられるのかというところに疑問を感じていたものいたので
月下香は、牝に洗脳されても、妻、母としては家族を捨てることができない悲しい女の生きざまと現実を
を表した作品として結末に納得してる部分があるんだよね。
やってることは異常だけどさ。