夕食が済んだ頃には辺りはすっかり暗くなった。
窓の外から周りを見回すとロッジの明かりは一つも見えない。
「この辺り、誰も居ないね?」ニケルが言うと
「そうみたいね。昔も全部埋まるって事は無かったけど、明かりは結構見えたわね。」
マリーは16歳の時に、成人の義を経験している。
マリーの言葉から人口が減り続けてる結果だとニケルは理解した。
「ニケル君、お風呂沸かしたから入りなさい。」
心臓が少し高鳴った。
その時が、近づいているのを感じた。
「俺は後で良いよ。マリーさん、先に入ってよ。」
「えっ、良いの?それとも〜、一緒に入りたい!!ww」笑ってニケルの顔を観察する様に覗き込むマリー。
「いっいっ、い〜よ〜。」強がって拒否するニケル。
「そっ、ざ〜んねん。じゃあ、お先にね。」動揺するニケルをしり目に再び揶揄い口調で風呂場へと向かって言った。
女の風呂は長いと言うが、正にそれ。
1時間程を掛けて漸くマリーが出て来た。
その間、水が跳ねる音やシャワーの音、挙句はマリーの鼻歌まで聞こえて来る始末。
昨日まで赤の他人だった親友の母がニケルの直ぐ壁の向こうで裸でいる事の不思議を感じていた。
妄想が膨らみ耐えられないと思った矢先にマリーがパジャマ姿で出て来た。
「ニケル君。お先でした。ニケル君も入ってね。」
「うん。」促されるままお風呂場に向かうニケル。
風呂場の取ってを取ろうとした瞬間、マリーが言った。
「あっ、そうだ。ニケル君、私、先に寝室にいるけど、用意があるから、呼ぶまでリビングにいてね。」
「あっ、うん。わかった。」マリーが言った意味はわからないが素直に頷くニケル。
風呂に入ると石鹸の良い香りがした。
マリーはこの香りを身にまとっているのは知っていた。
この香りを嗅いだ時点でニケルのペニスは痛いくらいに勃起していた。
マリーの身体が手に届く所まで来ている。
少年から大人に変わるこの瞬間が男にとって一番興奮する時なのかもしれない。
そして、寝室ではニケルを受け入れる準備を整えたマリーが妖艶な姿でまっていた。