25.
母嫁を迎えることに喜んだ明文の祖父母は、奮発してかなりいい料亭を式場に選んでくれた。
その式場の中庭で明文はキヨ子を迎えた。
その日のことを明文は生涯忘れることはないだろう。
青く澄み渡った空の下、それまで見たこともない淡い水色の母嫁衣装に身を包み、
息子である友人に手を引かれてきたキヨ子。
いつも露出していた乳房はブラに覆われ、
透けた生地のカップに押し付けられて窮屈そうに潰れた乳首が普段とは違ういやらしさだ。
ショーツは友人とその父の手によって脱がされ、
今まではエプロンで隠されていた秘所が公に露わになっていた。
そんな艶姿のキヨ子だが、何よりも明文を見惚れさせたのは優しく、
少し恥ずかしそうに微笑むキヨ子の笑顔だった。
キヨ子の全てが自分のモノになる。
その思いが明文の心臓を高まらせ、そして初夜を迎えて最高潮に達した。
離れに用意された寝室。
宴席から距離を置かれ酔った招待客らの喧騒も届くことは無いそこは、キヨ子と明文の二人に用意された舞台だった。
観客は一人、キヨ子の息子である明文の友人だけだ。
明文はそのただ一人の観客の前で、その観客の母親であるキヨ子と向き合い、窮屈そうな乳房を包むブラを脱がした。
きつい縛めから解き放たれた二つの淫乳がふるんとこぼれた。
その乳房の上でツンとかたく上向く乳首。
明文はその日初めて人の目に晒されたキヨ子の胸に釘付けになってしまった。
そんな明文をキヨ子は優しく見下ろしていた。

「あの……、触っても……いいかな?」
「ええ、かまいませんわ」
「揉んでも?」
「もちろん。わたくしは明文さんの母嫁ですもの、明文さんの自由になさってくださいまし」