唯子
いくら家族よりも卍を愛してしまっても贖罪の気持ちはなくならないだろう、なにせ家族にはなんの落ち度もなく一貫して唯子を愛しているのだから。
セックス中はすべてを忘れることが出来ても普段はまた罪悪感が大きくなる。
作中でもあの紗夜子(同じく調教された女)さえ家族写真を手放さないことでそれは提示している。
唯子は離婚を申し出たが暁年はそれを拒否した。暁年がこんな汚れた私でも共に生活を望むなら、せめてもの罪滅ぼしをしたい。
たとえ卍が悪い男と分かっていながら深く愛していたとしても。