>>66
そのための一年間の失踪であり、その間に暁年は唯子の行状を知った訳だ
暁年は家族のために仕事に没頭、ただ妻を信じるばかりでケアすることもなく、失踪前に見捨ててしまった自分を責める日々だったかもしれない

罪はないのに自分で罪を作り、そこに自分を嵌め込むとは救いがない
が、夫の懊悩をよそに唯子を連日ステージに上げ、その裏で倶楽部管理人や紗夜子を使い暁年を嵌め込んでいったのも卍の影が伺える

そこに妻の心と身体の一部なら返しても良いとの申し出があれば飛びつくのも無理はない
もはや取り戻せないと思っていた妻を夫は取り返す
その妻は心と身体の一部を奪われたままであり、更には交換条件でその妻の心と身体を売る様を眺めることを課されて

夫は妻とありたいと願う想いを巧妙に利用され、無実の男は悪魔に心を売る羽目に陥る
これがお前さんのいう従順化とやら、だ