山文先生のほぼ全作品を貫くテーマは「女性の心変わり」
 唯子が珍しいのは「身体も心も卍に染められた(心変わり)のに、それでも家族を愛している(変わらぬ愛)」こと
 明るく好奇心旺盛な紗夜子が、典型的な「心変わり」する山文ヒロインなのに、内気で真面目な唯子は家族への愛を捨てきれない 心身共に堕ちたのに、最後の一線で完全には堕ち切っていない ここが唯子の魅力

 ―と、そう思ってたんだけど、ここ読んでたら不安になってきた 誤読?