斉田石也
ロリータ短編の名手だと思う。
隠れファンは多いといいなぁ。
ロリコンメディアの現代史 斉田石也インタビュー
https://merimeri777.com/column/otonakun/loli/01-01 マドンナ公式にはもう残ってないんだな
4冊出ていたはずだけど、kindle他の電書プラットフォームで読めるのも2冊
マドンナメイトは書院みたいに自社の電書の直販はやってないのか
この人に限らないけど、マドンナの昔の作品って面白いのに、もったいない Alice Club 1997.07
「見られたいけど見せたくないの」
お互いにエッチな恵里子と好美は学校帰りもいつも一緒。
スカートの中に秘密を隠して、今日もいつもの研究所で秘密の実験を…。
ヘンタイて言われても、このウズウズは止められない! 1.秘密の帰り道
「ねェ、久し振りにナシで帰らない……」
終業式を間近に控え、何となく慌ただしくなってきた5年A組の教室の隅っこ。
掃除当番を終えた恵里子は好美の耳元に囁いた。
「ウソォ……。またァ……」
軽く眉をひそめて答える好美。
しかし、その表情はすぐに崩れ、恵里子と顔を見合わせたままクスクスと笑い始めた。
半年ほど前、オナニーの現場を恵里子に見られて以来、好美にとって彼女は世の中でただ一人のエッチ友達という存在になっていた。
「最近、ナシはやってなかったじゃない」
「そっか……、やっちゃおっか……」
そろそろ、学校に置きっぱなしにしている物を持ち帰り始めないと、終業式の日に習字道具や絵の具箱、家庭科の裁縫箱やその他もろもろでひと抱えもある荷物をフーフー言いながら持ち帰らなければならない。
掃除を終えた他のメンバーが、カバンにいろいろと押し込んでいるのを尻目に、二人は手を繋いで廊下に出た。
そのまま階段を降りると、一階のトイレに入り込む。
一階は低学年の教室が並んでいる。
ここなら、突然、他の子が入ってくる心配も少なく、ちょっとした秘密の空間になる。
それぞれに個室に入り、再び水道の前で顔を会わせた二人は、向き合ったまま、どちらからともなくスカートをペロンとめくる。
一瞬だが、お互いにノーパンであることを確認し合う儀式のようなものだった。
ナシとは、二人だけの秘密の言葉でノーパンのことだ。
お互いにエッチ好きと分かって以来、いろいろと情報交換したり、実際に試してみたりしているうちに、どちらからともなく思い付いた、恥ずかしいけど、ものすごくドキドキして気持ちのいいことだった。
初めのうちはどちらかの家の中だけのことだったのが、学校で一時間だけノーパンで授業を受けるようになり、半日になり、さらにエスカレートして、帰り道、家までノーパンのままで歩くようになっていた。
帰り道にノーパンするのは、二人にとってこれが三回目のことだ。 「いい……、じゃ、行くよ……」
トイレから出る時、二人は緊張した表情で顔を見合わせた。
そうすることが、スカートの中の秘密をお互いの中でより大きくして、スリル感をさらに強烈なものにする、無意識の演出でもあった。
「何だ、お前たち、まだいたのか……」
二人が教室に戻ると、入れ違いに出ていこうとした男子が声をかけてきた。
「ウン……、ちょっとね……」
「じゃァ、な……」
教室は二人だけの空間になってしまう。
「ちょっと待ってて……。私も少し持って帰るから……」
「ウン、いいよ……。私もそうしようと思ってたんだ……」
教室の後ろにはそれぞれが専用で使っているロッカーがあった。
ただし、ロッカーとはいうものの、小学校の教室のこと。
扉もない棚が、クラスの人数分を少し上回るぐらいの数、仕切られているだけで、壁の大半は掲示板や二つ目の黒板に占領されている。
そのため一番上の部分を使っている児童でもしゃがみ込まなければ、落ち着いて中の物を取り出すことは出来ない構造だ。
「ガバァ、とか言って……」
恵里子はしゃがみ込みながら、両足を大きく広げて見せた。
「ヤダ、エリちゃんったらァ……。中まで見えちゃいそうじゃん……」
好美が彼女の股間を覗き込む。
「スースーして気持ちがいいんだもん……」
恵里子がスリットのあたりを手であおぐようにしてみせる。
「もう、ヌルヌルが出てるのォ、エリったら、超エッチなんだからァ……」
二人の笑い声が誰もいない教室に響く。
いつもはクラスメイトの目がある教室の中に自分達だけしかいない開放感が、二人のテンションをいつになく高めていた。