「夕子りんと夏の終わり」

夜になると鈴虫が鳴いている
まだ暑いけど秋風が吹いている
夏が俺たちにサヨナラを告げている
夕子りんと花火を見に行った思い出
夕子りんとサイゼリヤに行った思い出
夕子りんとお喋りしたあの深夜の思い出
夕子りんに膝枕してもらって眠った思い出
嗚呼、夕子りんが最も輝く季節が終わってしまう

課長を置いてかないで!俺も連れてっておくれよ!
その願いと叫び声は暗い夜空に吸い込まれて消えていく
秋は嫌いだ、寒くなると孤独感が増して不安になるから