彼はなんと仁王立ちした姿で絶命しており、その傍らには彼が切腹に使った大太刀と全長1mにもなる一本糞が置かれていた。彼は想像を絶する痛みに悶えながらも、それに抗い立ち続ける為に力んでいたため、糞を出していたのである。
途切れることなく一本見事に出し切ったその太く勇ましい糞は、まさに彼の生き様を象徴するに相応しい汚物である。
彼の死に様は実に無様であり、男に生まれたのなら誰もが蔑む姿であった。疎ましく仁王立ちをした男。その傍らには糞穴から日が差し込み、彼の背中を照らす。そして、彼は大太刀と大一本糞で自らの馬鹿さを語っていたのだから。