>>918
あんたに一票や!そこまで神聖な感動は受けなかったけど。
書き込んでくれたことに感謝や。
910,922も同じラインにいて、あんたたちにも感謝やで!

絵だけ見れば最高傑作なだけに、私には加筆で余白・行間を埋め過ぎたところが
ちょっと余計だった気がした。逆に各話1つずつ秀逸な絵をまとめて短編集で出せば、
ある種の芸術だと思ってる。

連載時にも私の中で唯子≠貞淑?っていう疑惑はありましたが、
加筆によって解像度が上がってしまい売春婦のような格好を許容するまで堕ちて流される様は、
良妻賢母でもない「だらしない」現実にガッカリした人も多い気がする。
読み返すとたいした引っかかりもなくただただ流されて堕ちて行っていて、
連載当時からハードル低いな(もともと動機も弱い)って感じはありました。

問題なのは暁年の解像度を上げて漢っぷりを上げてしまったこと。
(今回ここで読者が頑張って補完してきたものにベクトルを加えようとして失敗している気がする)
エピローグでの暁年の「早く・・・会いたいかい?アイツに・・・」って言葉。
これは凄い強さから出た言葉に感じて、全てを受け入れる「愛(檻)」の人になってしまった。
暁年は決して堕ちない(普通NTRされた側が折れるから完全に堕ちる)。
ちょっと疑問なのは、何故NTRの天敵である「愛」を持ち込んでしまったのだろうか?
この「愛」の存在を前にすると卍と唯子のそれは、いつか覚める軽薄で幼稚な何かに映る。
結構な割合で「愛」<「情欲」な山文先生だけど(NTRは基本そうか)、
NTR作品って「愛」があっても抗えない「情欲」を書こうとして
「愛」を強く書きすぎると物語がおかしくなるから、
NTRされる側を多少緩く書いているのに、それを加筆でやってしまうと・・・。
しかも「あとがき」やリーフレットから受ける印象は、無自覚にこれを入れてしまった気がする。
「灼熱の炎」を見た30年近く前だったらよかった。何でも良かった。
ここで作者の万能感を誇示されても、
いくらなんでも「愛」って恐ろしいものを舐めすぎだと思ってしまった。
ファンサービスもあるのだと思うけど、もう少し読者に委ねて欲しかったなぁ。
エピローグで暁年が無敵の人に見えてしまうと今後何が起こっても抜けないのです(苦笑。