02-01S プロローグによれば
ニフナニクスは、帝国将軍ヌビア・ハリフが帝冠と玉璽をマリセア宗家に委嘱した後に登場したように読める。

━━中略━━帝国歴八四六年事実上最後のサンゼン家出身皇帝ポグリヌイが死去する。以後、帝国は皇帝が乱立。
帝国歴八五一年、皇帝候補の全てを失った帝国将軍ヌビア・ハリフは保持していた帝国帝冠、並びに帝国玉璽をカゲシンのマリセア宗家に委託。
その助力を得てアナトリス伯爵を名乗る。
━━中略━━帝国帝冠と玉璽を得たマリセア宗家であるが、自ら帝位に登ることは無く、しかして、アナトリス皇帝家の血統の者を皇帝に推戴することも無かった。
マリセア宗家は帝国帝冠と玉璽を『預かった』のである。
━━中略━━当時のカゲシンを中心とする地域、後のマリセア教導国はマリセア正教の寺領という名目であり、建前として軍隊を保有していなかった。
『自護院』と呼ばれる『警備組織』は存在していたが、その軍隊としての実力は諸侯内でも上位とは言い難かった。
故に、時のマリセア宗家は皇帝を名乗らなかったのである。だが、手に入れた帝冠と玉璽を手放すほど無欲でもなかった。
━━中略━━そこに、救世主が登場する。ハキム・ニフナニクス。この女傑の前半生は伝説に包まれており、その最後も同様である。
しかしながら、彼女は存在したのであり、彼女の卓越した能力により帝国は再統一を果たす。
そして、マリセア宗家は事実上の帝国皇帝としての地位を確立する事となる。━━━
『ゴルダナ帝国衰亡記』連邦歴2022年6月22日発行より抜粋


将軍ヌビア・ハリフが、当時国教となっていたマリセア正教の宗家に帝冠を預けた理由はよくわからない
帝国がめちゃくちゃになってもう自分ではどうにもならなくなったからなんとかしてくれと預けたなどど推測はできるが
その経緯について記述はない
宗家が帝冠を預かり実質的な行政権は宰相が握る形をとったことについて
ニフナニクスが帝国の仕組みをよく理解しいろいろ考えた結果だみたいな記述はどっかにあった気がする