続編で作者は佐伯との純愛ルートを入れたい意向のようだけど
どういうシナリオになるか、想像がつかない。
というか現時点の終わり方では、どんなシナリオだろうと
佐伯との純愛など到底受け入れられる気がしない。
それくらい、彼奴らの所業は悪辣が過ぎる。

…と感じてしまうのも、本作が一人称視点で
しかもその描写が見事であるが故なんだろうなぁ。

それでも強いて考えてみるとすれば…
佐伯が過去に何らかの深い傷を心に負っていて
その苦痛から逃れたいという衝動に駆られて、今回の所業に及んだ。
唯がそういった事情を何かのきっかけで知って同情し
佐伯を救いたいと思うようになる…とか。
どうにも陳腐だな。

どういう形であれ、よほど強力な説得力のあるシナリオを提示してくれない限り
唯と佐伯が恋仲になるのを、万人に認めさせるのは難しい気がする。
これはもう、作者の文才が本物であることを祈るしかないのか…?