>>245
2.犯罪不安と監視社会
2-1.「防犯」

例えばこれも『犯罪不安社会』の浜井浩一さんの書いている部分で、浜井さんの独自の調査で、
2年前と比べて居住地域と日本全体での治安状況を聞いたところ、

自分が住んでいる地域で犯罪がとても増えたと答えた人が 3.8%、
やや増えたと答えた人が 23.2%、同じくらいと答えた人が 64.2%。

それに対して日本全体ではどうですかと聞くと、とても増えたと答えた人が 49.8%、
やや増えたが 40.8%、同じくらいと答えた人が 7.8%です。

アンケートをとってみると、一般市民の方は「日本全体では犯罪は増えているけれども、
自分の住んでいる周りでは増えていないようだ」と感じている。

それは単にそう思うだけですが、自分のまちでそんなに犯罪が増えていなければ、
日本全体でもそんなに増えていないはずです。

なぜ、こういう結果になるかというと、これはかなりマスコミの影響が大きいということになります。

ともかく、このような概念を使って警察が治安政策を遂行してきている、というのが最近の状況で、
https://sgul.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=1643&file_id=18&file_no=1