と書くと面白くてしょうがなかったように見えるが…待てそれは(ry
総合:D− シナリオ:E キャラ:D CG:C エロ:D 音楽・声:C システム:C
あらすじ:
盲目の少年、弘瀬琢磨(主人公)が預けられた村。そこは都会とは隔絶した、独自の
ルールを持つ場所だった。
クラスメイトにいじめられ、教師からも無視の扱いを受ける小日向はやみ。村長の娘で
おっとりした中にも影を漂わせる神楽ひなた。そして、琢磨以外の誰にも見えない「時の
音の妖精」音羽。彼女らと触れ合いながら、彼は村のルールと相対してゆくが…。
シナリオ:E
選択肢もあるにはあるが、ストーリーは1本道と言っていい作り。さらに、ネタバレの都合
上キャラの攻略順序が制限されており、プレイの自由度は低め。まあ、周回を重ねるごと
に少しずつ全体像が見えるような工夫はされてるけどね。
テキストはクセの強い装飾過多な文体。ただ、某きのこみたいな大仰な装飾じゃなくて、
謎かけみたいな、仏映画みたいな回りくどい言い回しをわざとやってるって感じ。これは
これでいいと思うけれどいかんせん、時折はさまるコミカルなシーンとの食い合わせが非常
に悪い。本作のギャグで一個所も笑えなかった身としては、無理せんと前衛芸術どっぷり
な世界を描いた方が良かったんちゃうかライター氏? てなところ。自分はケロQのゲーム
は未体験なのだが、終ノ空あたりをプレイすればこのライター本来の持ち味を楽しめるの
だろうか。
ストーリーは序盤、はやみの差別問題で話に引き込み、はやみ自宅襲撃〜問題解決の個所
あたりがクライマックスになっている。テーマ自体は大変ヘビーで、何故エロゲで敢えてやる
のかが自分の最大の興味だったのだが、結論としては単なる「掴み」のギミックに使われた
だけ。DQN節でもいいからメッセージ性の片鱗でもあればまだ納得できたのになあ。まあ、
はやみの萌えのギミックにもなってるからいいのか…?(本当にいいのかよ???)