「ふああ〜〜ああぁ」
日課の昼寝から目覚めたエスペリアは、ベッド横の高級オーク材の床から身を起こした。
「あら、3日目ですけど結構持ちますね」
さすさすと床のヒビと腰をなでつつ立ち上がる。
「寝起きはこれですね」
瓶詰めのハーブ酒。自家製でしかもエスペリアオリジナルの成分が含まれているのが売りだ。
「こちらも3日目ですけどまだ生きてますね。見られちゃイケナイ秘蔵ハーブまで盗み食いしてたからかしら。ウフフ」
きゅぽんと小気味よい音をたて瓶のコルクを抜く。
とくとくとく。ぷはー。


「パパ! パパァーーハクゥテがハクゥテが居なくなっちゃったよ!!」