「聞いていい? エロゲをやって好きじゃないキャラで抜く時って・・・どんな気持ち・・・?」

「・・・」

「ごめんなさい・・・ 質問が適当じゃなかったわ・・・」

「初めて抜いた時は頭の中が空白になって何も考えられなくて・・・
 しばらくすると自分のやっていることが恐ろしくなって・・・ それを過ぎると・・・」

「過ぎると?」

「たまらなくおもしろくなる」

「ッ!! ・・・イク・・快感と解釈していいのかしら・・・」

「そうとも言えるね・・・ 厳密にいうと、
 好きでもないキャラで抜くことによって、自分が新たな属性に目覚める快感、
 といった方が正確だと思う」
「キャラの属性でしか起たない己の分身・・・
 今日ルートに入ったのがうれしく・・・ 今日抜けなかった事が哀しく・・・
 焦らされた分だけ擦った時に感じる・・・」
「俺がアキバで共に闘った男達は全て勇敢だった・・・
 たった一つ・・・ 最初のキャラを決める時、自らの属性愛を貫く勇気を持てなかったのか、
 ・・・ということを除いて・・・」

「聞いてはいけない事だった・・・ 女子供が触れてはいけない、男の性癖・・・」