どこを縦読みすれば良いのだ

「正義の味方とは何かという問題提起」にしては、
主人公が正義の味方として苦悩した上で自分なりにとった行動なんて何一つ無い
という根本的な問題点があるが

回想で何となくそういう風に語られるのみの「完全無欠の王()」なんかも同様だが、
実際にそう呼べる場面を作中で一切取らないから、説得力の欠片も無い

分かり易く言えば、作中では食っちゃ寝するか浮浪者に暴行働く以外何もしてない外道が、
「かつてはマザーテレサに劣らぬ聖人だった」
だのと解説文だけで述べられて、その設定を前提に物語が進む。そんな完全設定倒れの異様な状態だ