マリエラの依頼でドミノはメレットと二人、別の街へ映身の鏡を届ける旅をしている。
ドミノは良い機会だと、映身の鏡で帝都のマリエラにメレットを紹介しようとするがメレットは隠れてしまう。
翌日、メレットは胸が苦しいと言い倒れてしまい、ドミノは植物操作の魔法でベッドを作ってメレットを横たえる。
マリエラに予定が遅れると報告をすると、こんな不安定な生活をやめて人間らしい生活をするよう諭される。
それを聞いていたメレットは自分のせいだと謝るが、ドミノには何の事か見当が付かない。
そこにドミノの魔法を感知した魔女エルモアが現れ、二人はヴァンクリフ城に案内されて一晩の宿を得る。
エルモアはドミノに外へ出ているように言い、メレットの抱える悩みを聞く。
エルフと人間は生活も時間の流れも違う。ドミノは友達に自分を恋人として紹介してくれようとしているけど自分でいいんだろうか。
エルモアは言う。恋をすればそれは思い出になる。それはどれだけ残酷に時が過ぎても決して失われないと。
エルモアの薬でメレットは眠り、今度はドミノの悩みを聞く。
マリエラが自分を心配している事は分かるが、今の自由な生活や仲間も手放せないこと。
エルモアはドミノをワガママだと言う。友達も恋人も大事で、他人も同じようにワガママなのだと分かっていないと。
メレットの体調不良の原因は、恋の痛み。心の痛みが身体に現れたもの。
女の心は頭じゃなく心で理解するのだとエルモアは言い、エルモアは女心を知る特訓だとドミノを押し倒す。
理由を問われたエルモアはこう言う。死んだ夫によく似ていたから。今のドミノを覚えていたいから。
事が終わった後。ドミノはマリエラにメレットを愛していること、マリエラのことも友達として大切に想っていることを伝える。
ドミノは思う。この先どんな風に人生が変わろうと、メレットを愛している今の気持ちを決して忘れないと。
翌朝、二人はヴァンクリフ城を旅立つ。エルモアが二人を見送り、入れ替わりに帰ったまだ幼い孫のアリアを出迎えるのだった。