数年後。直哉は日本の芸大最高峰である東京藝大を卒業し弓張学園の非常勤美術講師になっていた。
世界的な芸術家となった御桜稟の母校でありながら直哉たちが青春を過ごした弓張美術部は廃部となりかつての仲間たちも街を離れていた。
そんな時、直哉たちが学生時代に作り上げた草薙健一郎原案の壁画が
芸術家集団ブルバキを結成し過激な芸術活動を行っている長山香奈の手によって無断で上書きされる事件が発生する。
数年前なら許されるはずもなかった冒涜。
しかし学校側は御桜稟の活躍によって過去の人間となった草薙健一郎の作品の正当性よりも話題性を優先しブルバキの作品を認める判断を下す。
直哉は壁画を守るため自分を慕う生徒やかつての仲間の妹たちと協力して巨大な投影装置を作り上げた。
無惨に破壊された壁画は太陽の光によって本来の姿を取り戻す。
多くの人間と協力し、美しいものを作り上げる喜びを久しぶりに味わった直哉はクビを覚悟で行動した自分に満足していた。
そして3月。理事の顔を潰したことで解雇を覚悟していた直哉に下されたのはまさかの正規雇用の通知だった。
姉代わりである夏目藍は学校側から頼まれた難題を解決するため遠方の姉妹校に転任する条件として校長と取引をしていたのだ。
自分が問題を解決し戻る時は直哉を正規の美術教師として雇ってくれと。
廃部となった弓張美術部を復活させ生徒たちと恋愛する続編を予感させながら第一部完。以上です。
補足事項
W、Vといった数字はゲームの進行に伴ってタイトル画面に出現する表記に倣った。