スタジオジブリ代表取締役・鈴木敏夫さん、虚淵玄さん、押井守監督による対談ラジオより。

●押井:この15年でこの国からファンタジーという“物語“が消えた。 今は誰も“物語“を作ろうと思わない。誰も必要としていない。アニメだけでなく映画もそう。
●虚淵:“物語“を描くよりも“キャラクター“に一気に比重がいった
●押井:最近のアニメを見ていると感じるが、どこに“物語“があるの?ストーリーはあるけど、始まりがあって終わりがあるという物語がない。まどマギは久々に物語があった。始まりと終わりがちゃんと描かれていた。絵柄は癖があるけど、見てるうちに忘れちゃう
●鈴木P:まどマギはキャラクターが好きな人と、物語が好きな人が2重に乗っかっている
●押井:最近のアニメファンは作られたキャラの方にみんな行っちゃってそのキャラと永遠に付き合いたいとなってしまっている。
●虚淵:作り手もキャラと別れたくなくなっている。 ずっとそのキャラを見ていたいというふうになっている