その中でも、政府から特別に危険と判断された6人の少年少女
政府から僕らに突きつけられた軟禁を解くための条件は、学園からの卒業。
その条件とは、“ ラブコメ” すること。
偶然女の子のパンツを見ちゃったり?
人間以外の全てが同じ1日をループし続ける、狂ってしまった世界を舞台に、今世紀最初で最後の『量子力学ラブコメディ』の幕が上がる!
『保持者』と呼ばれる人工DNA“XNA”を組み込まれた異能者達と、普通の人々の対立は、『保持者』側の敗北で終結を迎えた。
最後の学園闘争の中心にいた人物【原島ちはや】は、その責を問われることとなる。
隔離追放の処分を受けて辿り着いた先は、北海道の街『ルルラン』。
量子爆弾の爆発という大事故により、全ての可能性を殺された場所。
影のような幽霊のような存在『WSP』となって、同じ時の中を延々とループしていた。
秘匿されている学園からの卒業条件を探して、変化を求める異能者達。
「世界を変えたい」と願う気持ちが再び熱を帯びて、この街を救う決意をする。
ルルランの変化に必要なものは「前に進みたい」感情であるという仮説に至り、
マンガからヒントを得たちはやは「全力でラブコメをする」ことを提案する。
困惑しながらも賛同するメンバーは、それぞれの持ち味を活かしたイベントを経て、日常生活を恋と友情に溢れた青春の日々へと変化させていく。
学園祭の準備を進めながら触れ合う時間の中で、少しずつ開いていく過去の傷跡。
闘争を経て、仲間の保持者達の未来を奪ってしまった【伊橋歩】の苦悩。
自らの保持者としての能力で、意図せず多くの人を殺してしまった【小高柚月】の後悔。
保持者としての欠陥と、自覚のない二重人格のような症状に苦しむ【土織キス】の哀傷。
記憶を失う前は猟奇殺人者であったという事実を抱える【佐々木沙織】の困惑。
ルルランと自分達を変えるため、苦しみながら、傷付きながら。
ちはやは彼女の手を取り、この街の真実を追い求める。
秋を繰り返した先の夢に辿り着く、その日を目指して。
確かにこれは頭痛が痛くなるような電波だな・・・